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2025年11月8日 十条篠原演芸場[響演〜弦創〜]に出演させていただきました

  • 執筆者の写真: mizuki shikimachi
    mizuki shikimachi
  • 11 時間前
  • 読了時間: 3分
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2025年11月8日、十条篠原演芸場[響演〜弦創〜]に出演させていただきました。


大衆演劇とのご縁は濃いもので、2020年のことでした。


当時、コロナ禍でヴァイオリニストとしての仕事がゼロになり、彼女との別れで失意のどん底・・・。所属していた事務所の退所、ボクシングでプロを目指していたところ障がいによってライセンスが取れず断念するなど、人生で最も大ダメージを受けて落ち込んでいました。


そんな状況を見かねた祖母が、大衆演劇立川・けやき座の中原会長に相談してくれてたのです。(HP)https://t-keyakiza.com/


その時、「演奏のお仕事がないなら、舞台以外のこと・・・ガートマンのお仕事でも何でもやります!雇っていただけませんか?」と頭を下げたところ、中原会長の言葉はまっすぐでした。


「君は舞台に立っている芸術家なんだから、舞台で勝負しなきゃダメだ!」


そう激励していただきました。

あの言葉は今も僕の胸に刻まれています。

そこから月2回、劇団の皆さんとコラボで出演させていただけるようになりました。


こうして大衆演劇の皆さんとの温かいご縁が生まれました。あの時、心も生活も救っていただいて、今の僕があります。僕にとって“救いの光”でした。


けやき座で、今回コラボでご一緒した、劇団美松座の方々とのご縁もいただきました。


座長の松川小祐司(こゆうじ)さんは作品への情熱が深く、1つ1つこだわりもあり、お人柄もとても素晴らしい方です。劇団の皆さんも思いやりがあり本当に優しくて、空気感がとにかく心地良くあたたかい!


演奏面では、これまで経験したことのない挑戦の連続でした。

ヴァイオリンでは“ほぼ不可能”と思うようなリクエストも多くて(笑)。


・劇中の15分をヴァイオリンの効果音だけで担当する

・刀の一振りに合わせてタイミング良く音を入れる


僕も研究心が刺激され、表現者としても大きく成長させていただきました。


今回の2025年11月8日の舞台では、劇団美松座の方々と「八王子車人形」の人形遣い 西川柳玉さんとの共演も初体験。人形の呼吸に合わせるように音を添える瞬間は、本当に痺れるほどの緊張と美しさがありました。

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(西川柳玉さんのXでの投稿)


クラシックでもジャズでも味わえない、“その場で生まれる物語"やお人形さんとのリベルタンゴで呼吸を合わせる・・・刺激的な経験でした。この空気の中で音楽を奏でられて、とても楽しかったです。


また一緒に舞台を作れる日を、楽しみに精進していきます。

本当にありがとうございました。


そして、今回のコラボ出演・ご縁をつないでくださった中原会長に、あらためて心からの感謝を申し上げます。


式町水晶

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Profile

式町水晶(しきまちみずき)

1996年北海道旭川生まれ。
脳性まひと闘うプロヴァイオリニスト。

 

東日本大震災の津波に耐えた陸前高田奇跡の一本松と被災地に残された瓦礫や家具を再利用して作られた 「津波ヴァイオリン」を所持し演奏することを託される。

障がい者と健常者の垣根を越え、 より多くの人々に夢や希望を贈りたいとの思いで、東日本大震災チャリティーコンサートや、全国各地での災害支援活動、社会貢献活動を中心に、コンサート、 ライブ、 各種講演会、 楽曲制作も精力的に行っている。

式町水晶
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