誰かを支えるため、下支えになってるあなたが一番カッコ良い【メイオウ・プロジェクト】
- mizuki shikimachi
- 2024年4月2日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年4月5日
式町水晶の曲に『メイオウ』というものがあります。
『メイオウ』と聞くと、精神性の高いあなたは冥王星であったり、ギリシャ神話の冥王ハデスが浮かぶかと思います。
冥王ハデスは、冥府の王・冥界の番人。
死者の生前の罪を裁く神、閻魔様の役割です。
とっても涙もろくて優しい人なのに、そのイメージが怖いっていうだけでむちゃくちゃ性格が悪くてすごくおっかない人だというイメージがあって、なかなか良い逸話がありません。天使に注目がいきがちですが、誰かがやるべき閻魔様の役割をした冥王ハデスに称賛はありませんでした。
でもこれは、誰もが当てはまることだとぼくは思うんです。
例えば、ぼくと祖父で言いますと・・・ぼくはいいもんです。
頑張ってお客さんの前で演奏すると拍手をいただくことがあります。
でも祖父は、ぼくを支えるために月曜日から土曜日まで全部仕事。
トラックの運転手でした。
毎日毎日早起きして夜遅くまで働いていました。
わずか残った1日の休み、日曜日は僕と遊んでくれました。
ぼくみたいに演奏したら称賛されるという世界とは違います。
トラックを運転していて拍手されることあんまりないですよね?
でも実は、ぼくにとってトラック運転手という職業は、ぼくの憧れでもありました。
小さい頃、大好きな祖父が大型トラックに乗せてくれて、運転している姿を間近で見た時、めちゃくちゃカッコイイとそう感じていました。
その土台・その世界がなかったら、ぼくはヴァイオリニストとして今活動できていません。まさに、ぼくを支えてくれた『メイオウ』はおばあちゃんであり、母であり、何より祖父なんです。祖父は決して目立とうとしない人でした。
そんな祖父の気持ちと共に思うのは・・・お一人一人そうですけど、気づかない瞬間に誰かを支えるために辛い思いをしたり、誰かを養ったり、守るためどうしてもやりたくないことをやっている瞬間があるはずなんです。
お一人一人の経験してきたであろう大変なことを、ぼくでは理解することができないことたくさんあると思うんですが、この『メイオウ』という曲は、誰かを支えるために下支えになってる人たちが主人公です。
ありがとう!
超かっこいいよ!
支えてくれてありがとう!
支えてくれてるあなたが一番かっこいいんだよ!
というメッセージを込めています。
綺麗な花だって、土がなかったらどうにもならないです。
その土の気持ちをどうか分かってほしい。
そして、あなたは花でもありますけども、土の時もありますよね。誰かを支える時は、土になってるはずです。
一人一人が誰かの『メイオウ』。
そういった、「下支え」の循環でこの世界は成り立っていると、ぼくは信じています。
一生懸命毎日を生き、「下支え」されているあなたに対するリスペクトを込めて、尊敬を込めて、この『メイオウ』という曲を届け、癒し・鼓舞するために演奏していきたい。
共に社会の波動を高めながら、多様性理解をすすめ、誰もが役割と居場所を持てる社会にしていきたい。これが、【メイオウ・プロジェクト】への想いです。
「人々の心を癒し、鼓舞する音楽を届けること」が式町水晶の使命です。YouTubeに先日のゆとりの会主催のコンサートで演奏させていただいた「メイオウ」をアップロードしましたので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
式町水晶
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